Workshop 「地上赤外線観測による太陽系内天体の観測戦略」

Overview

あかつきやHayabusaシリーズ、またMROやJunoなど、近年の探査機は、 太陽系内天体の真の姿を知るうえで非常に大きな役割を果たしている。 これら探査機は詳細な調査をする上ではパワフルであるが、探査期間や 観測数に制約があり、時間的情報や統計的情報に乏しいという弱点を持つ。 これを補完し、天体を総合的に理解するには、地上望遠鏡を用いたモニタや 系統的観測が必須となる。

東北大学で進めているPLANETS計画はこのような太陽系内天体を 重点的に進めるものであり、主に近赤外線波長での観測を目指したもので ある。また、東京大学が進めるTAO計画でも太陽系内天体は重要な 観測対象の一つであり、中間赤外線の広い窓を用いたモニタ観測で 独創性の高い研究が可能である。

本ワークショップはこれら2つの計画を軸として、主に地上赤外線観測の 観点から、今後の太陽系内天体の観測研究をいかに進めるか、について 議論する。

日時 2016年9月7日(水) 10:30-17:30
場所 東京大学理学系研究科天文学教育研究センター三鷹 講義室

TV-meeting

TV会議接続も可能です。世話人までお問い合わせください。

関連資料

Program (last update : 2016/9/6)

10:30 – 10:35はじめに宮田隆志(東京大)
10:35 – 11:05TAO/MIMIZUKU上塚貴史(東京大)
11:05 – 11:35ハレアカラ望遠鏡、PLANETS坂野井健(東北大)
11:35 – 12:00赤外線高分散分光ラボ(LiH)の取組 ーWINEREDによる金星高分散分光観測結果の紹介ー河北秀世(京産大)
12:00 – 13:00昼食
13:00 – 13:15イオ中間赤外観測米田瑞生(KIS/ハワイ大)
13:15 – 13:30ハレアカラにおける可視分光観測:イオ火山噴火に伴う木星磁気圏の応答鍵谷将人(東北大)
13:30 – 13:45木星オーロラ・電磁圏現象のモニタリング観測北元 (東北大)filekita.pdf
13:45 – 14:00ハレアカラT60と超高分散分光器(MILAHI)による火星・金星大気中川広務・笠羽康正(東北大)
14:00 – 14:15地上観測と衛星・探査機観測の国際連携 笠羽康正(東北大)
14:15 – 14:30木星(または金星)または木星・金星両方の赤外モニタリング観測佐藤隆雄(ISAS)
14:30 – 14:55ALMAとの連携による、ガス惑星大気の高空間分解能・低分散中間赤外分光観測 飯野孝浩(東京農工大)
14:55 – 15:10Coffee Break
15:10 – 15:35太陽系小天体ケイ酸塩鉱物の中間赤外線観測大坪貴文(東京大)
15:35 – 16:00太陽系始原天体の突発現象石黒 正晃(ソウル大)
16:00 – 16:25近赤外線分光観測による小惑星の含水鉱物探査臼井 文彦(神戸大)
16:25 – 16:50大気を持たない小天体(彗星核・小惑星・外縁天体)の熱放射の観測関口朋彦(北海道教育大)
16:50 – 17:30討論・まとめ

Banquet

ワークショップ終了後18:30ごろから懇親会を行います。参加予定の方は世話人までお知らせください。


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