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東京大学アタカマ天文台 (TAO) 計画

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大阪・関西万博チリパビリオン天文ウィークイベントに参加

大阪・関西万博のチリパビリオンでは、毎週テーマを決めて様々な催しが開催されています。5月19日から23日の週は“Infinite Innovation: Exploring the Limits of the Universe and Creativity”というタイトルで、天文学に関する様々なイベントが行われました。これに河野センター長と宮田アタカマ観測所長が参加しました。また、5月22日に実施された一般向けの講演会ではTAO計画についての紹介も行われました。
一般向け講演会では3つの講演が行われました。1つ目は“The History of Astronomy in Chile”というタイトルで、チリにおける天文学、特にチリで現在も活発に行われている可視赤外から電波での観測天文学の歴史が紹介されました。2つ目の講演は“Astrophysics from Chile”と題し、チリに設置された様々な望遠鏡による最新の天文学的成果がわかりやすく説明されていました。3つ目の講演は“Innovation: Astronomical Instrumentation and Technology Transfer”というタイトルで、現在進行中あるいは計画中の様々な望遠鏡計画が紹介されました。その講演では、チリと日本を結びつける重要なプロジェクトとしてTAO計画が紹介されました。万博内の企画ということで常時滞在している聴衆は残念ながら多くはなかったのですが、チリパビリオンを訪問した方が銀河の画像や望遠鏡の写真などを見て立ち止まる姿が見られました。

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▲5月22日の一般向け講演会ではチリ大学のウォルター・マックス-モーベック氏がTAOを紹介。
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▲一般講演会のスピーカー達とチリパビリオン前で集合写真。右から3人目が宮田。

6月12日には、チリの港湾および鉄道についてのセミナーに河野センター長が出席しました。このセミナーでは、チリ運輸通信省のホルヘ・ダサ運輸次官およびデビッド・メドラーノ港湾開発ユニット調整官、チリ国鉄、Antofagasta Terminal International (ATI)、アントファガスタ港湾会社の方々がチリの港湾・鉄道の現状や展望、開発などをテーマに講演をおこないました。加えて、前日11日、東京大学本郷キャンパスでの署名式にご出席されたアントファガスタ州政府のリカルド・ディアス州知事が、地域の特色や魅力を紹介するプレゼンテーションをおこないました。その際、アントファガスタ州と本学理学系研究科とで天文・宇宙科学に関する協定書を締結したことをご報告されました。続いて、アントファガスタ大学のCITEVA(Center for Research, Technology, Education and Astronomical Outreach)のセンター長であるエドアルド・ウンダ先生から、東京大学アタカマ天文台 (TAO)をはじめとした、チリで設置・運用されている天文台が紹介されました。
天文観測において世界有数の適地として知られているアントファガスタ州は、鉱山資源の物流を支える鉄道網や港湾設備も充実しており、地域の特性とともに科学と産業の両面で発展を目指していることが共有されたセミナーとなりました。

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▲6月12日のセミナーでアントファガスタ州のリカルド・ディアス知事が地域の特色を紹介。その中で前日11日に州政府が東大理学系研究科と天文宇宙協力協定を締結したことを報告。
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▲引き続いてアントファガスタ大学のエドアルド・ウンダ CITEVAセンター長がTAOとの協力について紹介。
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