*IoA Seminar 2015 / 平成27年度/2015年度・東京大学・天文学教育研究センター・談話会 [#r718054a]

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* Upcoming Seminars 次回以降の談話会 [#x853b099]

** No. 270: 2015/9/24 (Thu) 15:30-16:30 [#c17742c0]
** No. 271: 2015/10/08 (Thu) 15:30-16:30 [#defcea18]

*** Speaker: 深川美里(国立天文台・チリ観測所) [#a24b98be]
*** Speaker: 川島朋尚 (NAOJ/CfCA) [#recf9d88]

*** Title: サブミリ波・近赤外撮像で探る惑星形成 [#zeef8e4d]
*** Title: (TBA) [#yede7ac0]

 系外惑星が普遍的に存在することは明らかとなっているが、それら及び太陽系
惑星がどのように形成したのかは全く分かっていない。惑星形成の過程を理解す
るには、原始惑星系円盤で実際に何が起こっているのかを、観測で知る必要がある。
 近年、近赤外線では補償光学の性能向上や観測手法の工夫により、星から100AU
以内において10 AU未満の構造を空間分解できるようになっている。すばるを
用いた我々の撮像観測からは、年齡100万年程度のA・F型星について、スパイラル
アームや強い非軸対称構造を示す円盤が複数存在することが明らかとなった。
また、ALMAによる観測が始まり、従来標準とされてきた惑星形成理論の改善、
あるいは複数の形成過程の考慮を促すデータが得られつつある。例えば、我々が
観測した円盤においては、星から100 AU以上離れた場所でダスト柱密度が局所的に
上昇している領域が見つかり、ガス・ダスト質量比が円盤内で大きく変化してい
る兆候もとらえられた。
 本談話会では、このように日本のグループが中心となって行っている原始惑星
系円盤の観測研究について紹介する。




** No. 269: 2015/7/23 (Thu) 15:30-16:30 [#c17742c0]

*** Speaker: Kohei Ichikawa (NAOJ) [#n211107c]
** No. 272: 2015/10/15 (Thu) 15:30-16:30 [#c17742c0]

*** Title: 赤外線観測によるAGNトーラスの研究 [#a29d7ba0]
*** Speaker: 新納悠 (国立天文台光赤外線研究部/学振特別研究員) [#n211107c]

活動銀河核 (AGN) の統一モデルによると、すべての AGN は広輝線領域と
ドーナツ状のトーラスを持ち、1 型 AGN と 2 型 AGN の違いは観測の視線
方向の違いで説明できる。この「中心を隠すもの」として提案されたトー
ラスであるが、そのサイズ・そして種々の幾何構造は、実は中心エンジン、
そして母銀河と強い関わりがあることが示唆されており、超巨大ブラック
ホールと母銀河の共進化に欠かせない構成要素であることがわかってきた。
*** Title: ガンマ線バーストの起源を探る [#g2fa0d6f]

トーラスは中心エンジンによって温められ、その再放射によって中間赤外
線で明るく輝くことが知られている。本講演では、我々が中間赤外線観測
を通して行ってきた研究、特に 1) AGNトーラスモデルへの制限 2) 埋もれ
たAGNの探査 3) 種族ごとのトーラスの幾何構造の違いについて紹介する。
また、時間が許せば、我々が最近興味を持っている特殊な性質を持ったAG
Nについても、簡単に紹介したい。
 継続時間の長いガンマ線バースト(long GRB)は宇宙最大の爆発現象といわれ、少なくともその一部は大質量星の重力崩壊によって引き起こされると考えられている。しかし、大質量星の重力崩壊が必ずlong GRBを引き起こすわけではなく、どのような星がGRBの起源となっているのかは解明されていない。

 2000年代の理論的・観測的研究は金属量の少ない大質量星がlong GRBを引き起こしやすいことが示唆してきた。しかし2010年以降、従来研究の問題点が指摘されるとともに、高金属な起源星の存在を示唆する観測例も複数報告され、long GRBの起源を低金属星とする理解に疑問が投げかけられている。

 この談話会ではlong GRBの起源の解明に向けたこれまでの理論的・観測的研究をレビューし、従来研究の問題点を克服するために近年とりくまれている研究を、我々のグループによるSubaru/Gemini時間交換プログラムを利用した分光キャンペーンの結果を中心に紹介する。



** 趣旨 [#aee2547a]
東京大学・天文学教育研究センターでは2003年4月から, [[院生コロキウム:http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/colloquium/wiki/]]に引き続き, 談話会を開いています. 
第一線で活躍されている研究者の方々を講師にお招きし, 最先端の研究成果をお話しいただきます. 
講師の方には, 大学院生の参加者のことも考慮し, レビュー的な側面も含めた上で, ご自身の研究紹介をお願いしています.

**日時 [#obf728fc]
-木曜日
-15:30-16:30

**場所 [#u1b71b6f]
-天文センター講義室

**標準タイムテーブル [#ee9b79df]
|13:30-14:30|[[院生コロキウム:http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/colloquium/wiki/]]|講義室|
|15:30-16:30|談話会|講義室|
|16:30-|お茶の時間|講義室横のお茶部屋~講師の方を交えて~|

**世話人 [#d1aed128]
-石井峻: sishii _at_ ioa.s.u-tokyo.ac.jp (_at_を@に置き換えてください)
-田中培生: mtanaka _at_ ioa.s.u-tokyo.ac.jp (_at_を@に置き換えてください)
-河野孝太郎: kkohno _at_ ioa.s.u-tokyo.ac.jp (_at_を@に置き換えてください)


** Schedule [#re3c4f45]
|BGCOLOR(cyan):#|BGCOLOR(cyan): Date|BGCOLOR(cyan):Speakers|BGCOLOR(cyan):Title|
|270|2015/9/24 (Thu) ※当初アナウンスの9/17から変更されました。ご注意ください。|深川美里 (NAOJ/チリ観測所)|サブミリ波・近赤外撮像で探る惑星形成|
|271|2015/10/08 (Thu)|川島朋尚 (NAOJ/CfCA)|TBA|
|272|2015/10/15 (Thu)|新納悠(国立天文台光赤外線研究部)|ガンマ線バーストの起源を探る|
|273|2015/10/29 (Thu)|浜名崇(国立天文台理論研究部)|TBA|
|274|2015/11/05 (Thu)|利川潤(国立天文台光赤外線研究部)|TBA|





**終了した談話会(2015年度) [#hd234e7c]
詳細はこちら: [[平成27 (2015) 年度談話会]]
|BGCOLOR(cyan):#|BGCOLOR(cyan):日付|BGCOLOR(cyan):講演者 (所属)|BGCOLOR(cyan):タイトル|
|262|2015/4/09(Thu)|Linda Tacconi (MPE Garching)|The Evolution of Molecular Gas and Star Formation from the Peak Epoch of Galaxy Formation to the Present|
|263|2015/4/16(Thu)|齋藤正雄 (NRO, NAOJ)|Starformation Project: SOLA|
|264|2015/5/14 (Thu)|秋山和徳 (水沢VLBI観測所, NAOJ)|EHTによるM87のブラックホールの事象の地平面付近の探査|
|265|2015/5/21 (Thu)|Toshio FUKUSHIMA (NAOJ)|Precise and fast computation of generalized Fermi-Dirac integral by parameter polynomial approximation|
|266|2015/6/11 (Thu)|諸隈佳菜 (NAOJ)|0<z<2における銀河の低温ガス量の進化: ガスを残しつつ星形成を止めるフィードバックの必要性|
|267|2015/7/2 (Thu)|江草芙実 (NAOJ/チリ観測所)|Spiral structures of nearby galaxies from CO observations|
|268|2015/7/9 (Thu)|John W Menzies (South African Astronomical Observatory)|The Southern African Large Telescope|
|269|2015/7/23 (Thu)|市川幸平 (NAOJ)|赤外線観測によるAGNトーラスの研究|
|270|2015/9/24 (Thu) |深川美里 (NAOJ/チリ観測所)|サブミリ波・近赤外撮像で探る惑星形成|



**これまでの談話会 [#jd1b377c]
-[[平成27 (2015) 年度談話会]]
-[[平成26 (2014) 年度談話会]]
-[[平成25 (2013) 年度談話会]]
-[[平成24 (2012) 年度談話会]]
-[[平成23 (2011) 年度談話会]]
-[[平成22 (2010) 年度談話会:http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/danwakai//past/danwakai_H22.html]]
-[[平成21 (2009) 年度談話会:http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/danwakai//past/danwakai_H21.html]]
-[[平成20 (2008) 年度談話会:http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/danwakai//past/danwakai_H20.html]]
-[[平成19 (2007) 年度談話会:http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/danwakai//past/danwakai_H19.html]]
-[[平成18 (2006) 年度談話会:http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/danwakai//past/danwakai_H18.html]]
-[[平成17 (2005) 年度談話会:http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/danwakai//past/danwakai_H17.html]]
-[[平成16 (2004) 年度談話会:http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/danwakai//past/danwakai_H16.html]]
-[[平成15 (2003) 年度談話会:http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/danwakai//past/danwakai_H15.html]]


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