研究テーマ

主に「ミリ波・サブミリ波」と呼ばれる波長帯での観測に基づき、宇宙におけるさまざまな天体の形成や進化、特に、活動的な銀河の形成と進化の過程を解明することに興味を持っています。

大質量銀河の形成と進化

高赤方偏移活動銀河における星形成

高赤方偏移宇宙に見られるquasarや電波銀河は、銀河の形成や進化を考える上で、どういう位置づけにある天体なのか。これらの激しい活動現象を伴う高赤方偏移銀河は、現在の宇宙では、どのような天体に進化しているのか。この問いに答える上で、一つの鍵となるのが、星間物質の量を調べることです。非常に多量のガスが存在していれば、それは爆発的な星形成をある一定期間維持し得ることを意味し、これらの活動銀河が、巨大楕円銀河に進化するというシナリオを支持することにつながるからです。

私たちは、そのような観点から、高赤方偏移quasarや電波銀河での赤方偏移したCO輝線探査を行い、z=4.7のradio quiet quasar, BR1202-0725などにおいて、強いCO輝線を検出し、膨大な量の分子ガスがあること、また、ガスは非常に高い励起状態にあり、銀河全域に渡って爆発的な星形成を起こしている、まさに形成途上にあると考えられる状態であること、などを明らかにしました。

銀河中心領域の活動現象とミリ波サブミリ波分光に基づく新しいエネルギー源診断法の開拓

近傍星形成銀河における高密度分子ガスと星形成則

ガンマ線バースト母銀河における星形成と星間物質


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