東京大学大学院理学系研究科天文学専攻
大学院進学の志望者は、研究室の見学、実地での面談、zoomによる面談を歓迎します。sakoioa.s.u-tokyo.ac.jpまでお問い合わせください。
現代天文学において探査が行き届いていない秒スケールで変動する天体現象の観測的研究がテーマです。太陽系小天体、形成途中の星や惑星系、星表面や連星系における突発現象、ガンマ線バーストや重力波の起源とされるコンパクト天体の探査など対象は広範囲に渡ります。(1)木曽シュミット望遠鏡広視野高速カメラTomo-e Gozenによる突発現象および高速移動天体の観測的研究。(2)東京大学アタカマ天文台TAO6.5m 望遠鏡用の新可視光装置の開発。(3)木曽、TAO、X線、電波の時間軸連携観測による新たな短時間変動天文学の開拓などの中からテーマを選択し取り組みます。科学データに五感で触れる力を獲得するために、最先端の観測装置および手法の開発に携わることを重視します。また、機械学習、自立観測等の先端情報学を積極的に取り入れます。
酒向重行, 東京大学大学院理学系研究科天文学教育研究センター・准教授
東京大学大学院理学系研究科天文学教育研究センター, 東京都三鷹市大沢2-21-1
2024年度, 修士論文, 笹岡 大雅, 「Tomo-e Gozen広域サーベイにおける突発現象アラートの高精度化」
2024年度, 修士論文, 和田 空大, 「ライトカーブ遅延法による地球接近小惑星の熱慣性推定」
2024年度, 修士論文, 倉島 啓斗, 「SPADイメージセンサの性能評価および高速偏光撮像装置の試験機の開発」
2023年度, 博士論文, 紅山 仁, 「極めて地球に近づく微小地球接近小惑星の測光観測」
2023年度, 修士論文, 津々木 里咲, 「Tomo-e Gozen 広域サーベイの最適化システムの開発」
2022年度, 修士論文, 越 諒太郎, 「Ia型超新星のスペクトル細分類ごとの可視光での光度曲線の多様性」
2020年度, 修士論文, 紅山 仁, 「木曽Tomo-e Gozenを用いた高速移動天体検出システムの開発及び即時追観測による微小地球接近小惑星の観測的研究」
2018年度, 修士論文, 小島 悠人, 「木曽超広視野高速CMOSカメラの性能評価及び高速移動する地球接近天体の広視野探査」
2015年度, 修士論文, 菊池 勇輝, 「高感度CMOSイメージセンサの性能評価及び木曽超広視野高速カメラ試作機の開発」
2010年度, 修士論文, 加藤 拓也, 「汎用CCD読み出しシステムKAC及び木曽広視野カメラKWFCの開発と性能評価」
酒向グループの紹介資料 (pdf, 2023.3.20)
科学的な興味に加え、研究手法、研究室の雰囲気がご自身に合っていることが大切です。研究を楽しめることが何よりも重要です。
光赤外線の観測天文学を展開します。独自の望遠鏡を保有し独自の観測装置の開発が可能な国内有数の研究グループです。
開発と観測を軸とした研究を行います。手を動かすこと、挑戦することを大切にします。現場を大切にします。
最先端の観測装置および観測手法の開発、自ら開発した装置の利点を活かした観測的研究を推進しています。天文学の研究対象は多岐にわたるため、指導教員と研究グループの助言を受けながらご自身でその道を切り開きます。
研究室の見学を歓迎します。大部屋で多人数でガヤガヤとやります。実験装置や観測データが身近にあります。メンバーが持ち寄るお菓子が並んでいます。TAOグループや木曽観測所グループと強く連携します。
開発の経験は不要です。興味を持つこと、手を動かすことが大切です。1年経つころには指導教員ができないことを平然とこなすようになるでしょう。
東京都三鷹市の南端に位置します。武蔵野の森に囲まれ落ち着いた環境です。三鷹地区は日本の天文学の中心地です。三鷹地区で大学院生活を過ごすことで幅広い分野の天文学に触れることができます。昼のみ隣接する天文台生協でご飯が食べられます。近隣にコンビニはありますが、いわゆる大衆食堂は少ないです。JR中央線側より京王線側のほうが家賃が安いです。本郷キャンパスでも講義がありますので駅までの距離やバス経路も確認しましょう。スーパーマーケットの位置も大切です。ご飯はしっかり食べましょう。