IoA Seminar 2014 / 2014年度・東京大学・天文学教育研究センター・談話会

次回以降の談話会

第248回: 2014/06/19 (Thu) 15:30-16:30

Speaker: 大澤亮(東京大学・天文学教育研究センター)

Title: 星周環境における PAH とそのスペクトルの進化

Abstract: 
Polycyclic Aromatic Hydrocarbons (PAHs) はベンゼン環が多重縮合した構造を持った分子であり,
星間ダストの主要な構成要素の 1 つであると考えられている.紫外線を赤外線に変換して放射する
メカニズムから, PAH の放射は星間輻射場強度の指標としても注目されている.銀河系において PAH は
主に低質量の晩期型星の周りで生成されると考えられているが,晩期型星のどの段階で PAH が
形成されるのかはよくわかっていない.また,星周環境にある PAH と星間空間で観測される PAH では
系統的に性質が異なっていることが示唆されているが,この違いが何に起因するのかもよくわかっていない.
談話会では PAH に関する最新の研究を交えつつ,Subaru/COMICS や AKARI/IRC の観測から
明らかになった晩期型星まわりの PAH の性質について紹介する.

第249回: 2014/06/26 (Thu) 15:30-16:30

Speaker: 中島王彦(国立天文台)

Title: 星形成銀河の星間物質の電離状態

Abstract: 
星形成銀河の星間物質の物理状態を理解することは銀河進化を探る上で欠かせない. 特に, 気相の
重元素量と電離パラメーターは重要な性質である. しかし, これまでは銀河の化学進化研究に直結する
重元素量が集中的に研究され, 電離パラメーターの研究は十分に進んでいない. そこで我々は
電離パラメーターの系統的研究を z=0-3 の銀河に対して行った. 電離パラメーターの赤方偏移進化, 
重元素量や銀河の基本的性質 (星質量, 星形成率) との関係について紹介しながら, 電離パラメーターの
重要性を再確認していく. また, 電離パラメーターは電離光子の銀河外脱出とも深く関連することが
明らかとなった. 特に高い電離パラメーターが観測されている Ly-alpha 輝線銀河に着目しつつ, 
本談話会では電離光子の銀河外脱出の起源についても議論する.

第25X回: 2014/07/17 (Thu) 15:30-16:30

Speaker: 福島登志夫(国立天文台/天文情報センター)

Title: Analytical computation of generalized Fermi-Dirac integrals by truncated Sommerfeld expansions

Abstract:
For the generalized Fermi-Dirac integrals, $F_k(\eta,\beta)$, of orders 
$k=-$1/2, 1/2, 3/2, and 5/2, we explicitly obtained the first 11 terms of
their Sommerfeld expansions. The main terms of the last three orders
are rewritten so as to avoid the cancellation problem. If $\eta$ is not so small,
say not less than 13.5, 12.0, 10.9, and 9.9 when $k=-1/2$, $1/2$, $3/2$,
and $5/2$, respectively, the first 8 terms of the expansion assure the single
precision accuracy for arbitrary value of $\beta$. Similarly, the 15-digits
accuracy is achieved by the 11 terms expansion if $\eta$ is greater than
36.8, 31.6, 30.7, and 26.6 when $k=-1/2$, $1/2$, $3/2$, and $5/2$, respectively.
Since the truncated expansions are analytically given in a closed form,
their computational time is sufficiently small, say at most 4.9 and 6.7 times
that of the integrand evaluation for the 8- and 11-terms expansions,
respectively. When $\eta$ is larger than a certain threshold value as indicated,
these appropriately-truncated Sommerfeld expansions provide a factor of
10-80 acceleration of  the computation of the generalized Fermi-Dirac integrals
when compared with the direct numerical quadrature.

趣旨

東京大学・天文学教育研究センターでは2003年4月から, 院生コロキウムに引き続き, 談話会を開いています. 第一線で活躍されている研究者の方々を講師にお招きし, 最先端の研究成果をお話しいただきます. 講師の方には, 大学院生の参加者のことも考慮し, レビュー的な側面も含めた上で, ご自身の研究紹介をお願いしています.

日時

場所

標準タイムテーブル

13:30-14:30院生コロキウム講義室
15:30-16:30談話会講義室
16:30-お茶の時間講義室横のお茶部屋~講師の方を交えて~

世話人

予定

#日付講演者 (所属)タイトル
2482014/06/19(Thu)大澤亮 (東大 IoA)星周環境における PAH とそのスペクトルの進化
2492014/06/26(Thu)中島王彦 (NAOJ)星形成銀河の星間物質の電離状態
25X2014/07/17(Thu)福島登志夫 (NAOJ)Analytical computation of generalized Fermi-Dirac integrals by truncated Sommerfeld expansions

終了した談話会(2014年度)

詳細はこちら: 平成26 (2014) 年度談話会

#日付講演者 (所属)タイトル
2432014/04/17(Thu)田中雅臣(NAOJ)重力波天文学時代の突発天体観測
2442014/04/24(Thu)石井峻(東大天文センター)南極天文学開拓のための可搬型サブミリ波望遠鏡の開発
2452014/05/8(Thu)藤井通子 (NAOJ)N体シミュレーションで探る星団の形成と進化
2462014/05/12(Mon) 16:00-17:00※曜日・開始時刻注意Francois Petrelis(Laboratoire de Physique Statistique, Ecole Normale Superieure)Reversals and Dynamics of the magnetic field generated by dynamo instability
2472014/05/15(Thu)細川隆史 (東大)The first stars: their diversity and beyond

これまでの談話会


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