Abstract: 昨年のO1(Observing run 1)ではa-LIGOは約30Msun-30Msunの連星ブラックホールGW150914の合体からの重力波を初めて検出した。これは我々が種族III星の場合に30Msun-30Msunくらいの合体が起きやすいことを2年前に予言したものとピッタリ合う。 (Kinugawa et al. 2014) しかし、現在GW150914の起源は7つ以上はある。Pop II 星説、原始ブラックホール説等である。これらのどれが正しいかは、O2(Observing run 2)で約10個くらい連星ブラックホールからの重力波が見つかると期待されるので、質量分布の累積分布関数で制限がつくと期待できる。しかし、それぞれの理論には不定の関数と不定のパラメターがあるので、真の解決には赤方偏移分布を決める必要があり、それにはpre-DECIGOが必要なことを議論する。O1が始まる前には連星中性子星が最有力な重力波源候補であった。O2での連星中性子星と中性子星ーブラックホール連星からの重力波の検出可能性についても議論をする。
東京大学・天文学教育研究センターでは2003年4月から, 院生コロキウムに引き続き, 談話会を開いています. 第一線で活躍されている研究者の方々を講師にお招きし, 最先端の研究成果をお話しいただきます. 講師の方には, 大学院生の参加者のことも考慮し, レビュー的な側面も含めた上で, ご自身の研究紹介をお願いしています.
13:30-14:30 | 院生コロキウム | 講義室 |
15:30-16:30 | 談話会 | 講義室 |
16:30- | お茶の時間 | 講義室横のお茶部屋~講師の方を交えて~ |
# | Date | Speakers | Title |
291 | 2016/9/29 (Thu) 15:30 - 16:30 | 中村卓史 (京都大学) | a-LIGOとa-VirgoはO2で何を新たに発見するだろうか? |
292 | 2016/10/6 (Thu) 15:30 - 16:30 | 今田大皓 (宇宙科学研究所) | 幾何光学で物理光学を肩代わりできるのか ー GRASP なしでつくる広視野電波望遠鏡ー |
293 | 2016/10/27 (Thu) 15:30 - 16:30 | 鈴木 健 (東大・総合文化研究科)) | Evolution of Protoplanetary Discs with Magnetically Driven Disc Winds |
詳細はこちら: 平成28 (2016) 年度談話会
# | 日付 | 講演者 (所属) | タイトル |
283 | 2016/4/14 (Thu) 15:30 - 16:30 | 山口正輝 (東大天文センター) | 位置天文観測による、長周期系外惑星および星質量ブラックホールの探査 |
284 | 2016/6/02 (Thu) 15:30 - 16:30 | 下条圭美 (国立天文台) | ALMAで探る太陽大気 |
285 | 2016/6/23 (Thu) 15:30 - 16:30 | 前澤裕之 (大阪府立大学) | SPART望遠鏡の紹介と、他測器による最近の太陽系惑星観測の動向 |
286 | 2016/7/7 (Thu) 15:30 - 16:30 | 野村英子 (東京工業大学) | TW Hyaまわりの原始惑星系円盤ガス・ダストのALMA観測 |
287 | 2016/7/11 (Mon)※曜日注意! 15:30 - 16:30 | 唐津謙一 (TU Delft) | DESHIMAの近況報告と実験室での性能評価 |
288 | 2016/7/21 (Thu) 15:30 - 16:30 | 勝田哲 (中央大学) | 超新星残骸に伴う非放射性衝撃波(Hαフィラメント)の可視光観測 |
289 | 2016/8/25 (Thu) 15:30 - 16:30 | Nguyen Luong Quang (NAOJ/EACOA Fellow) | The star formation law of ministarburst molecular cloud complex |
290 | 2016/9/8 (Thu) 15:30 - 16:30 | 大須賀健 (国立天文台) | ブラックホール降着円盤とジェットの物理;最近のシミュレーション結果と今後の課題 |