Abstract:
太陽は最も近い星であるにもかかわらず、基本的な問題が未だ解明されていない。問題を列挙すると、黒点の周期的増減を説明する「太陽ダイナモ問題」、六千度の光球上に一万度と百万度の大気を作る「彩層・コロナ加熱問題」、太陽圏全体に影響を及ぼす爆発現象である「太陽フレアの予測および粒子加速問題」である。これらの問題の根本は、天体における磁場の生成・移送・消散の理解であり、太陽だけでなく他天体を理解する上でも重要である。これらの問題の解決のため、様々な波長や手法による観測や理論的研究が行われてきている。 この4月末に締め切られたALMA Cycle4から、太陽の観測提案が受け付けられるようになった。ALMAにとって初めての太陽観測の共同利用公募であり、ALMAの機能がすべて太陽観測にて利用できるわけではないが、世界中から多くの太陽観測提案が寄せられた。 本セミナーでは上記の太陽物理での大問題をレビューし、試験観測のデータを基にALMAによりこれらの問題解決にどのように寄与できるのかを議論する。
東京大学・天文学教育研究センターでは2003年4月から, 院生コロキウムに引き続き, 談話会を開いています. 第一線で活躍されている研究者の方々を講師にお招きし, 最先端の研究成果をお話しいただきます. 講師の方には, 大学院生の参加者のことも考慮し, レビュー的な側面も含めた上で, ご自身の研究紹介をお願いしています.
13:30-14:30 | 院生コロキウム | 講義室 |
15:30-16:30 | 談話会 | 講義室 |
16:30- | お茶の時間 | 講義室横のお茶部屋~講師の方を交えて~ |
# | Date | Speakers | Title |
284 | 2016/6/02 (Thu) 15:30 - 16:30 | 下条圭美 (国立天文台) | ALMAで探る太陽大気 |
285 | 2016/6/23 (Thu) 15:30 - 16:30 | 前澤裕之 (大阪府立大学) | (TBA) |
286 | 2016/7/7 (Thu) 15:30 - 16:30 | 野村英子 (東京工業大学) | (TBA) |
287 | 2016/7/21 (Thu) 15:30 - 16:30 | 勝田哲 (中央大学) | (TBA) |
28X | 2016/9/8 (Thu) 15:30 - 16:30 | 大須賀健 (国立天文台) | (TBA) |
詳細はこちら: 平成28 (2016) 年度談話会
# | 日付 | 講演者 (所属) | タイトル |
283 | 2016/4/14 (Thu) 15:30 - 16:30 | 山口正輝 (東大天文センター) | 位置天文観測による、長周期系外惑星および星質量ブラックホールの探査 |