Abstract: AGNからの連続X線は、巨大BHの近傍に形成された高温電子雲で降着円盤の黒体光子が逆コンプトン散乱されることにより生じる。さらにそれが広輝線領域、トーラスなど周辺の冷たい物質で光電吸収とコンプトン散乱を受けることにより、6.4 keVにFe-Kα輝線、硬X線帯域にハンプが生じる。これらのスペクトル成分に加え、相対論的効果でなまされた輝線構造、可視光・UVと繋がる軟X線超過、超高速アウトフローや電離吸収体による吸収線などが、巨大BHのスピンやBH近傍の降着流の構造や状態を反映して生じると考えられており、X線観測により盛んに議論されている。本講演ではこれらの研究に触れた後、2022年度打ち上げ予定の次期X線衛星XRISMに搭載する検出器の性能や開発状況について説明し、従来の検出器より桁で高いX線分光性能を実現するX線マイクロカロリメータを用いたAGN研究の展望を紹介する。
Language: Japanese
Abstract: TBD
Language: TBD
東京大学・天文学教育研究センターでは2003年4月から, 院生コロキウムに引き続き, 談話会を開いています. 第一線で活躍されている研究者の方々を講師にお招きし, 最先端の研究成果をお話しいただきます. 講師の方には, 大学院生の参加者のことも考慮し, レビュー的な側面も含めた上で, ご自身の研究紹介をお願いしています.
13:30-14:30 | 院生コロキウム | 講義室 |
15:30-16:30 | 談話会 | 講義室 |
16:30- | お茶の時間 | 講義室横のお茶部屋~講師の方を交えて~ |
ML: semiadm _at_ ioa.s.u-tokyo.ac.jp
please replace _at_ with @
# | Date | Speaker | Title | Chair |
362 | 2020/12/10(Thu) 15:30 - 16:30 | 野田博文 Hirofumi, Noda (大阪大学) | X線観測による巨大BH近傍の研究とXRISMを用いた展望 | HS |
363 | 2020/12/17(Thu) 15:30 - 16:30 | 大澤亮 Ryou Ohsawa (東京大学) | TBD | TM |
詳細はこちら: 令和2(2020)年度談話会
# | Date | Speaker | Title | Chair |
359 | 2020/10/08(Thu) 15:30 - 16:30 | 吳柏鋒 Wu, Po-Feng (EACOA Fellow/NAOJ) | The blind men and the elephant: Multiple evolutionary paths from star-forming galaxies to quiescence | TT |
360 | 2020/10/15(Thu) 15:30 - 16:30 | 行方宏介 Namekata, Kosuke (京都大学) | Stellar superflares on late-type stars - recent results by 3.8-m Seimei telescope | TM |
361 | 2020/12/03(Thu) 15:30 - 16:30 | 瀧田 怜 Takita, Satoshi (東京大学) | 「あかり」アーカイブデータ | TM |